97月/040
ABSOLUTION (CCCD)
99 年のデビュー以来、作品を発表するごとに人気、実力ともに確実にスケールアップしてきたイギリスの3人組ロック・バンド、ミューズの3作目。その音楽性はクラシックとヘヴィ・ロックの融合、あるいは様式美の呪縛を断ち切ったヘヴィ・メタル、はたまたプログレとでも言えそうだけれど、ギターとキーボードを自在に使い分け、曲によってはオーケストラまで使い、緻密に作り上げた構築美と過剰なまでのドラマ(悲劇)性は、今回、さらなる進化を遂げている。トリオとは思えない音の洪水とともにあふれ出す感情の渦は、ちょっとただごとではない。そこにカタルシスを感じるか、息が詰まるかは、はっきり分かれるだろう。ギター・バンドとしてのレディオヘッドの亡霊をいまだに追い求めている人にもオススメしたい。
